小樽沖の男性遺体、JR北海道社長と確認 [社会]

 18日午前7時55分ごろ、北海道小樽市の沖合約1キロの海上で、男性の遺体が浮いているのをボートで通りかかった釣り人が見つけた。道警は、遺体の特徴から12日に行方不明になったJR北海道の中島尚俊(なおとし)社長(64)と確認し、発表した。自殺とみて死因などを調べている。

 同社をめぐっては、5月に特急列車が脱線炎上し、乗務員の避難誘導が遅れて多数の乗客が手当てを受けた。国土交通省が事業改善命令を出し、16日に小池明夫会長が改善措置の報告書を提出した。

 小池会長は18日夜に開いた記者会見で、この事故に触れ、中島社長が自殺したとみられることについて「国交省への事業改善命令などに対する報告づくりの過程で、心労が累積していったのではないか」と述べた。

 中島社長は自宅に家族や会社関係者、知人に宛てた遺書とみられる書き置きを10通ほど残していた。会見では、その中の「社員の皆さんへ」と題された文書の内容が公表された。「企業風土の改善に取り組んでいる時に真っ先に戦線を離脱することをおわびします」「お客様の安全を最優先にすることを常に考える社員になってください」などと記されていたという。

 同社や道警によると、中島社長は12日朝に行方がわからなくなった。自家用車が同日午後、札幌市の自宅から北に約17キロ離れた石狩市の海岸近くで見つかった。遺体の発見現場は、車のあった海岸付近から西に30キロほど離れている。

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